2025.Jul. 26
発表以来首を長くして待っていた新型Synapse Carbon。
実車がやっと店頭に並びました。
■Synapse Carbon 5 ¥490,000-
こちらは新型Synapse Carbonのラインナップ中、最もベーシックな5です。
コンポーネントは機械変速式105、スマートセンス付属無しというシンプル仕様。
最廉価グレードとはいえペイントはなかなか高級感があって見栄えが良いです。
今回のフルモデルチェンジで何が変わったのか、改めておさらいを。
以下、オフィシャルより抜粋。
一言で言えば、「すべて」です。新型シナプスは、さらに快適に、より高い空力効率を備え、より洗練された一体感あるデザインへと進化しました。はるかに太いタイヤにも対応し、UDH(ユニバーサル・ディレイラーハンガー)互換、さらに便利なStashPortダウンチューブ収納も新たに搭載。
上位モデルには、より小型・軽量でパワフルになった第2世代スマートセンスが搭載されており、快適性・安全性が飛躍的に向上。そして新しいHi-MODフレームでは、これらすべての性能を取り入れながらもフレーム重量の軽量化にも成功しています。
しかも、あのシナプス特有の「高性能×快適性」な乗り味はそのまま。まさに、すべてが進化した1台です。
ということで各部を見ていきましょう。
ヘッド周りはSupersix EVO Gen4と同様のデルタステアラーコラムを採用。
ハンドルを交換することで将来的にワイヤー類をフル内装にすることができます。
ステムにはサイコンマウント&GOPROマウントも付属。
デルタステアラーの何が良いのかというと、ヘッドベアリング(特に上側)を大径化せずに済むということ。
一般的なフル内装システムは上下のベアリングの内側にブレーキホースを通すので、ベアリングを大きくせざるを得ません。
デルタステアラーはベアリングが小さい分ヘッドチューブの前面投影面積を減らすことができ、その分空力性能が向上します。
フレームの造形的に軽量化にも繋がるという非常に合理的な設計です。
横から見るとシートチューブのカタチが凄いですね。
これを見ると歴代Synapseが採用してきたSAVEマイクロサスペンションシステムの系譜であることがわかります。
垂直方向の柔軟性は前作よりも大幅にアップしており、乗り心地の良さは更に極まっています。
しかしながらSynapse Carbonの素晴らしい点は乗り心地だけでなく、走りも素晴らしいという点。
エンデュランスバイクにありがちなモッサリした感じは一切なく、ゼロ加速やヒルクライムでの反応の良さはレーシングバイクに匹敵するほど。
前作Synapse Carbonもその走りの良さには驚かされたものですが、今作は更にパワーアップしているとのこと。
実はサイズごとに個別にカーボン積層やチューブ径を変える「プロポーショナルレスポンス」という設計技法を採用しています。
非常に手間のかかるやり方ですが、フレーム性能の高さはこれに由来するところも大きいです。
最大タイヤクリアランスは42mmに拡大。(前作は35mm)
標準装備されるタイヤも前作の30cから32cに変更されています。
太いタイヤを更に生かすためにも、将来的にはリム内幅の広いカーボンホイールにアップデートしたいところ。
スマートセンスの無いグレードでもホイールセンサーは標準装備しているのが嬉しいです。
ディレイラーハンガーはMTB乗りにはお馴染みのSRAM UDHを採用。
つまりAXS XPLRを装着できる数少ないロードバイクということです。
ロードでこれを採用しているモデルはまだ数えるほどですが、今後増大することは間違いありません。
更に純正ハンガーは非常に珍しいことにダイレクトマウント仕様です。
UDHでダイレクトマウント属性のハンガーは初めて見ました。
当然UDH対応フレームなら全てのバイクでこのハンガーが使えるため、これだけ欲しいという方も多そうですね。
いずれ店頭に在庫しようと思います。
更に「StashPort」と呼ばれる内蔵ストレージシステムが設けられたこともトピックス。
使い方次第ではサドルバッグが不要になります。
スマートセンス採用グレードの場合はバッテリーへのアクセスもここから行います。
それと細かい点ですがトップチューブのダボはカバーで塞いでおけます。
ボルトオンのトップチューブバッグを使わない方も多いと思うので地味に気が利いてる仕様です。
今回入荷してきたのはブラックですが、同グレードでフェニックスイエローという色違いもございます。
(BMWにお乗りの方には刺さる色かもしれません)
どちらの色も51サイズに関してはかなり先の納期となりますが、48と54は少量ながらお取り寄せ可能です。
サイズのご相談や在庫確認等、お気軽にご連絡ください。












