2020.May. 15
2021年モデルの先行発表ということでその存在が電撃的に明らかになった新型CAAD X。その実車が早くも店頭に入荷して参りました。
■2021 CAADX 2 ¥115,000-(税抜) サイズ・・・47、51、54
注目するべきはこれがハイエンドモデルではなく、11万5千円という普及価格帯の自転車だということです。このタイミングで発表するなら新技術てんこ盛りのハイエンドモデルで注目を集めることも出来たと思いますが、そういった自転車よりもエントリーモデルの方が社会的意義は遥かに大きいとキャノンデールが考えているという事です。そこには一部のお金持ちだけでなく多くのライダーにこのバイクの良さを味わってもらいたいというキャノンデールの姿勢が明確に表れているのではないかと思うのです。
実際このバイクはよくできています。キャノンデールが誇るスーパーシクロクロスのSuperXから多くの技術が受け継がれているだけあって基本性能の高さは先代から折り紙付き。そして同じ価格帯の競合製品と比べると、見えない部分にかなりのコストが割かれています。
例えばフロントフォークはフルカーボンです。この価格帯だとコラムはアルミでブレードのみカーボンというフォークも多いのですが、CAAD Xはしっかりとフルカーボン。アルミコラムとカーボンコラムでは重量がかなり違います。
外側からでは分かりませんがヘッドのベアリングも上下で異径の物を採用しており、ヘッド周りの剛性向上に寄与しています。
従来のCAAD Xとの最大の違いは前後のエンドともスルーアクスル化を果たしたということでしょう。以前はリアのみクイックリリースだったので、時代に即した進化と言えます。
これによりリアエンドの剛性が向上し、推進力やコントロール性が大きく改善されました。またホイールをグレードアップする時の選択肢もぐっと広がります。
さて、このバイクがかなりお値打ち価格なのには訳があります。それはメインコンポーネントがマイクロシフト製ということです。
正直シマノに比べると変速性能はイマイチと言われることが多いですが、個人的にはマイクロシフトの調整で苦労したのはいつもFDだけだった記憶があるので、フロントシングルのCAAD Xにおいては特に問題はないはず。
それよりもチェーンリングがしっかりとナローワイドだったり、RDにはスタビライザースイッチがついていたりと、なかなかどうしてフロントシングルとしてかなり本格派な仕様です。フレームのポテンシャルは高いので今後GRXなどにアップグレードして頂く価値はあると思いますが、それはそれとして現状のままグラベルライドに出かけても困る事はなさそうです。
おまけとしてイカしたフロントフェンダーが付いてきます。これ、キャノンデールのMTBにお乗りの方は本気で欲しいアイテムじゃないでしょうか。そのうち単品でも販売して欲しいなあ・・・
そんなわけでシクロクロスレースのみならず、最高の通勤用バイクにも楽しいグラベルバイクにもなりうるマルチパーパスな一台。これが11万5千円というのはかなりのバリュープライスと言えます。一目見だだけで人気が出そうな商品だと思いましたが、実際に既に予約が入りまくっているようです。
その影響か51サイズは早くもメーカー在庫がなくなってしまいましたが、当店では51サイズの実在庫を1台ご用意できます!これが無くなると次回は10月に入荷の予定です。他のサイズも日に日に少なくなりつつありますので、ご検討の方はお早めにどうぞ。
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