2023.Apr. 14
国内でも入荷数量の限られる一台のご紹介です。
■Scalpel HT Carbon 2 Purple Haze ¥500,000-(税込)
Scalpelというのは代々フルサスXCバイクに与えられてきたモデル名ですが、こちらのScalpel HTはこれまでのフラッグシップハードテイルのF-Siを前身とするバイクです。
上位グレードのHi-modのフレーム重量はなんと895gと、現行のXCバイクの中でも最軽量の部類。
もちろん軽さだけでなく、あらゆる点がF-Siから大きく進化しています。
デビューイヤーは昨年なので、キャノンデールのMTBラインナップの中では新しい方。
去年に引き続き今年も入荷状況が厳しく、既に全サイズがメーカー完売となっています。
当店ではLサイズを一台ご用意可能です。
現行ラインナップでも数少ないレフティーフォーク採用モデル。
ストローク量はグレードによって異なる仕様となっており、当グレードでは100mmとなっています。
上の写真ではワイヤーを繋いでいませんが、手元のリモートレバーでロックアウトすることも可能。
ドロッパーポストを後付けする場合、ドロッパーのレバーを横引きタイプにすると上記のリモートレバーと干渉してしまいますので、ドロッパーのレバーは縦引きタイプにするのがおすすめです。
既存のXCハードテイルとは一線を画しているのが、67°と大きく寝かせたヘッド角。(先代F-Siは69°)
これはもはやダウンカントリーの領域で、下りでの性能はXCバイクとしては類を見ません。
一方でフォークオフセットを多めに設けることでハンドリング性能は犠牲にせずに済んでいます。
前作F-SiはピュアXCレーサーでありながらトレイルバイクのように安定感があり、トレイルを走るのがとにかく楽しいバイクでした。
Scalpel HTの走りはその楽しさをさらにブラッシュアップしたもの。
王滝に代表されるハードなXCレースはもちろんのこと、各地のトレイルガイドツア―に持って行っても楽しめる懐の深さがScalpel HTの魅力です。
もう一つ重要なことはキャノンデールのMTBでよくあるAiオフセット構造を採用していないことです。
ということはつまり市販の完組ホイールへの交換が可能ということ。
Aiオフセットによるメリットは捨てがたいですが、採用を見送ったことでユーザビリティが向上したのは間違いありません。
しかしながら、Aiオフセットでホイールの制約がないとはいえホイールをすぐにアップグレードする必要は全くありません。
なぜならこのバイクについてくるホイールは完成車付属とは思えないくらい良いホイールだからです。
リムはStan’sのCrest。XCやグラベルバイクでは定番中の定番で、当店でもアルミリムで手組をするときは真っ先に提案するリムです。
非常に軽量なうえ、最新のmk4はオフセットリムとなっているので言うことなし。
フロントハブはレフティーなのでレフティー60ハブ、リアハブはSLX、スポークはDTチャンピオンとこれまた安定感あるチョイス。
次にホイールを変えるとしたら最低でもカーボンホイールにしないと大きな効果は実感できないと思います。
それくらい初期装備としては優秀なホイールです。
ホイール以外のパーツスペックも抜かりはありません。
ドライブトレインは12速のM8100系XT(クランクのみキャノンデール製)。ブレーキ周りもフルXT。
驚くべきことにハンドルバーはカーボンです。
もはやいじるところがないくらいの、即実戦投入が可能なスペック。
あとは用途や好みに応じてドロッパーポストを後付けするくらいじゃないでしょうか。
人気の高いパープルヘイズのフレームカラーで所有満足度は満点。
先述の通り、レースだけでなく気楽なトレイルライドでの使用もお楽しみいただける一台です。
重量が軽いので登りも苦になりません。
Lサイズのメーカー推奨の適応身長は172cm~182cmとなっております。
1台限りですのでサイズが合う方はお見逃しなく。
お客様の安全とスタッフの健康状態を保つ為、何卒ご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。