2025.Feb. 1
冬の間は寒いしゲレンデも閉鎖しちゃうからMTBには乗らない?
いやいや、それは勿体ないです!
ゲレンデライドこそできませんが、冬は冬でトレイルライドが最高に楽しいシーズン。
店頭に在庫しているHABIT3はそんな用途にちょうどいいバイクです。
■HABIT 3 パープルヘイズ ¥515,000-
フロント140mm/リア130mmという王道のサスペンショントラベルを備えるHABIT3。
マウンテンバイクのカテゴリというのは登り性能と下り性能のどちらを重視するかで決まるのですが、両者の比率がちょうど真ん中くらいのいわゆるトレイルバイクです。
スマイルバイクパークやフォレストバイクのような自走反復を繰り返すパーク、ふじてんのようなフローなゲレンデには持ってこい。
そして上り下りを繰り返すトレイルライドはまさにこのバイクの本領なので、各地のガイドツアーなどには最高の相棒となるでしょう。
フレームはアルミとカーボンの2種類があって、こちらはアルミフレーム。
その中でも最上位モデルという位置付けで、下位グレードよりも実戦的なパーツ構成となっています。
性能もさることながら、HABITが素晴らしいのは「ライドの楽しさやフィーリング」をいかに高めるかということに重点を置いていること。
最も特徴的なのが、フレームサイズごとにバイクを設計するプロポーショナルレスポンスという手法です。
これはチューブの形状、リアユニットのレバー比やピボット位置、チェーンステー長を煮詰め、そのサイズに乗るであろうライダーに重心位置等を最適化させるというもの。
ライダーは自然とバイクの中心に立つことが出来、ハンドルや前後タイヤへの荷重配分がぐっとやりやすくなる=グリップとハンドリングが向上します。
これには物凄い手間とコストがかかっているらしいですが、その甲斐あってこのバイクに乗るとまるで自分だけのために作られたオーダーバイクに乗っているような錯覚を覚えるのだそうです。
またジオメトリ面でも前作よりもヘッドを寝かせ、一方でシート角を立たせています。
これにより下りでの余裕と登りでのペダリング効率が更に向上しました。
そうした工夫の数々やサスペンションの味付けが絶妙に調和し、オーケストラのようなハーモニーを奏でているのが新型HABITと言うバイク。ブレーキングはよりスムーズに、ペダリングはより効率的で、登坂では多大なトラクションを発揮し、下りでは確実なグリップ力を得られるのだとか。
フレーム重量も前作より200gほど軽量化されています。
性能面だけでなく、ユーザビリティの面でも確実な進化が見て取れます。
キャノンデールのMTBではおなじみだったAiオフセットを廃止し、オーソドックスな73mmのねじ切りBBに近年トレンドの55mmチェーンラインという規格を採用。
ホイールもクランクも今までより自由に選べます。
ディレイラーハンガーもSRAMのユニバーサルディレイラーハンガー(UDH)なので、SRAMの取り扱い店ならどこでも購入できます。
話題の新型EAGLEトランスミッションも導入可能です。
ケーブル類の取り回しやフレームへの出入りの仕方、リアユニットマウントのシンプルかつ頑丈な設計など、とにかく利便性やメンテナンス性を配慮した設計。
かつては考えられなかったハイピボットなフレームや、ギミックを仕込んでの可変ジオメトリなど怪物的バイクが増えている昨今ですが、それらに比べるとHABITはいたってオーソドックスな4バーリンクに見えます。
ですがその裏にはユーザーファーストの設計思想があるわけで、私的には非常に好感を持てるバイクです。
パーツ構成の面では足回りがとてもしっかりしているのが印象的。
タイヤは前後ともMAXXISでフロントDISSECTOR、リアにRECONという組み合わせ。
やり過ぎない程度にハイグリップなセッティングで難しいセクションでも結構攻められることでしょう。
リムがStan’sのARCHというのも特筆ものです。
何よりもこのバイクの魅力はこのパープルヘイズカラーですよね~。
晴れた日の屋外では周囲の視線を集める事間違いなしのビューティフルなペイントです。
角度によっていろんな表情を見せてくれるので見飽きるということがありません。
MTBデビューやフルサスへのアップグレードを考えている方はぜひ。