2023.Dec. 18
従来のHi-Modの更に上をいく、ハイエンドを超えたハイエンドという位置づけのLAB71。
Supersix EVOの最上位グレードのことを指すと思われている方もいるかもしれませんが、実はいろんな車種に設定されているんです。
国内のラインナップではEVO以外にTopstone CarbonのLAB71というのが存在します。
完成車は存在せず、販売されたのはフレーム単体のみ。加えて入荷数量も極少ということで実車を拝む機会はなかなかありません。
今回はそのTopstone Carbon LAB71を組ませて頂きました。
グラフィックはEVO LAB71のデュラエース完成車のデザインを踏襲しています。
このデザインはいつ見てもカッコいい。
特に赤部分は色味が美しいだけでなく、イタリアンブランドもかくやというほど塗装自体の質が高いです。
写真を撮った日はちょっと曇り気味だったのですが、晴れている日はこの数割り増しくらいのキレイさになります。
見た目だけではなく、フレーム素材も別物。
ご覧の通りグラベルバイクとしてはかなり軽く仕上がりました。
今回特殊な軽量パーツは一切使っておらず、ここまで軽くなるとは思っていなかったので僕らもびっくり!
LAB71は伊達じゃないです。
コンポーネントは先日発売されたばかりの新型GRXをお選びいただきました。
出て間もない商品なので触らせてもらえてすごくありがたかったです。
新型GRXのラインナップは3種類のギアレンジから成り立っています。
・フロントシングルでほんのりナローレシオ(フロント40もしくは42、カセット10-45)
・フロントシングルでワイドレシオ(フロント40もしくは42、カセット10-51)
・フロントダブル(フロント48/31、カセット11-34 or 11-36)
これらにUnbeatable、Unstoppable、Undroppableという呼び名が付いているわけです。
今回フロントダブルにしたのは3つの中で最もトップスピードを出すことができ、なおかつケイデンスの維持もしやすい点を見込んでです。
舗装路ではトレーニング強度で走ることが多くて、今後グラベルレースにも出場するかもしれない。
そんなライダーにはやっぱりフロントダブルが正義だと思います。
タイヤはピレリのグラベル用タイヤ、Cinturato。もちろんチューブレス。
グラベルだけでなくMTB界隈でも最近評価が高いですよね、ピレリ。
デンジャーな路面でも安心して走れると評判です。
ホイールはこれまた新型GRXのWH-RX880-TL。
内幅25mmのフックドリムというだけで注目に値しますが、前後重量1400g弱と軽さの点でもかなり優秀。
オフロードで使う前提なのでシール性能や強度も高そう。
シマノらしいコストパフォーマンスの高さもあって、グラベルだけでなくロードで使う選択肢もありだと思います。
ハンドルはあえてフレア形状ではないロードバーをチョイス。
今となっては希少なHollowGram Save SystemBarとSave stemです。
どちらもメーカー完売のデッドストック品、しかもステムの方は普通に売られているものとは違うグラフィックでちょっとスペシャルな感じ。
このハンドルって割と優秀だと思うんですよ。
完全な一体型ハンドルと比べると重量は見劣りしますが、それらと違って角度調整やステム交換ができるというのが良いです。
ある程度のエアロ性能と振動吸収性も期待できますしね。
流行りの一体型はポジション調整に難があるのは否めないので、そのうちさらにブラッシュアップして復活してほしいものです。
なお今回のパーツチョイスはキャノンデールジャパンの山本カズさんのアドバイスを参考にさせて頂きました。
カズさんのバイクは実体験に基づいたセオリーに捉われないセッティングが満載でいつ見ても勉強になります。
お客様はご納車の翌日には早速『あたおか』ライドを決行されていました。
思っていたよりも全然速かったし、何より乗り心地がとんでもなく良くて驚いたとのことでした。
普段EVO Hi-Modにお乗り頂いている方にそう言わせるのってスゴいですね。
今後グラベル界でのご活躍もお祈りしています!
この度はありがとうございました。