2018.Aug. 6
登場を今か今かと待ち望んでいる方の多さをひしひしと感じています。
店頭で販売できるバイクの入荷予定は10~11月。もう少しお待ちいただかなくてはならないのですが、皆様に先駆けて我々スタッフが試乗してまいりましたのでレポートを。
はい、そうです。SYSTEMSIXのお話です。
パワーや抵抗の解析から、一定の速度以上・勾配以下であればエアロロードの方が軽量なクライミングバイクよりも速い、というのがはっきりとわかっています。それは登坂抵抗を空気抵抗が上回るから。そのポイントをティッピングポイントと呼び、そのティッピングポイントが「6%」。
要するに車重が1kg軽量なSUPERSIX EVOと同じ重量・出力で走行した場合に、勾配が「6%」までならSYSTEMSIXの方が速いとのこと。
勾配が6%以上というのはなかなかの激坂。横浜周辺には案外たくさんありますが、6%がずっと続くようなライドはヒルクライム以外ではそう多くないと思います。ですが、例えば富士ヒルクライム。平均勾配は5.2%。上記条件のライダーであれば軽量なSUPERSIX EVOよりもSYSTEMSIXの方が速い!ということになります。
そう、勾配が6%以下であれば、上りも下りも平坦も、SYSTEMSIXの方が速いのです。
試乗車に乗ってまず感じるのは、反応良く踏み込んだ分以上にホイールが伸びていくような感覚。
ホイールはディスクブレーキ専用設計のKNOT64カーボンホイール。HED社と共同開発されたディスクブレーキでなければできない構造のリムプロファイルでエアロダイナミクスを最適化、風洞実験では多くのエアロホイールを上回る最速のホイールとの結果が出ています。
コースは緩めの坂を上ってUターン。緩めの坂を下るコース。上りの際にヒルクライムペースでの走り方でも重さや失速感はほとんど感じずにペダリングのたびにじわじわとスピードが増していきます。踏み込んだ反応も変わったことはなくニュートラル。ダンシングなど高めの強度で踏み込んだ時には気持ちよささえ感じます。
下りはもう最高としか言えません。スピード・空力の何たるかを教えてくれるシャープな加速感。どこまでも加速して飛んでっちゃうんじゃないかと感じるほど。
なかなか初めてのサドル高くらいしか合っていないバイクでいいスピードで下るのは怖いものですが、さすがCANNONDALE。恐怖感は全くなく、いつも通りの自然なハンドリング。スピードが出ていてもディスクブレーキなので慌てることはなく安心して止まれました。
ステムなどハンドル周りは専用設計ですが、他社製のパーツもお使いいただけます。整備性を向上させるための仕掛けも多く搭載されています。
また、ディスクブレーキ仕様のみ。数年前までリムブレーキのバイクの方が空力が良かったのですが、技術革新によりディスクブレーキの方が空力の良いバイクを作ることができるようになりました。もはや制動力が高いだけではないのです。ディスクブレーキは走りの良さにも直結します。
Hi-MODグレードにはパワーメーターも標準装備。使用に際して課金が必要なのですがパーツ代金はバイクに上乗せされていないとのこと。
非常に注目度の高い1台、SYSTEMSIX。なるべく早くお客様にもご覧いただきたいと我々考えております。
Faster Everywhere. SYSTEMSIX、ご期待ください!