2019.Jul. 20
2020年ニューモデルの中でも非常にお問い合わせが多いTOPSTONE CARBON。
EVOやCAAD13と同等か、あるいはそれ以上に注目を浴びているというのは僕らもひしひしと感じていました。
今回はこのモデルにもバッチリ乗ってきました!
まずは座学から。
新型EVOやCAAD13にも共通する設計思想ですが、下からの突き上げの際、シートステーがシートチューブを押すことでリア三角全体がしなるようになってます。
そこにキングピンを加えることで、ロード以上のフレックスを実現したのがTOPSTONE CARBONというわけです。
キングピンの位置はフレームサイズごとに全く異なっているように見えますが、これはシートチューブの中心に配置するため。
こうすることにより最大限のフレックスが生まれます。
バイクの開発にあたって、適切な柔軟さを突き詰めるのが最も苦労したポイントだとか。
というのも、柔軟な方が好ましいのは確かですがあまりにも柔らかいと唐突にフィーリングが悪くなる領域があることがわかったからです。
そのギリギリを狙うためシートチューブの太さはサイズごとに変えてあったりします。
これにより、各サイズで想定される体重に応じたセッティングを実現。
開発には4年を要し、制作したプロトタイプの数は29台にも及ぶとのことでした。
話を聞いているうちにうずうずしてきたので、試乗1台目はTOPSTONEをチョイス。
おなじみの山本カズさんの案内で一行はグラベルへ。
荒れた路面に入って感じるのは後輪のトラクションのすごさ。
ぬかるみの上、浮いた砂利、崩壊したアスファルト。
普通なら制御に難儀するセクションのオンパレードでしたが、全く後輪が滑る気配がありませんでした。
このトラクションは本当にすごいと思います。
試乗したバイクはFORCE eTap完成車だったのでSAVEハンドルが付いていたのですが、これも素晴らしかったです。
かなりガレているところを結構なスピードで走っていくので、正直怖さを覚える時もありましたが、それでも意外とついていけてしまう。
SLATEのようにサスがついているわけではないですが、はっきりと体感できるレベルで振動をカットしてくれている感がありました。
SAVEハンドルが仕事をしているのはもちろんですが、フォークコラムをテーパーではなくあえてストレートの物を採用しているという話を聞き、更に納得。
グラベルも楽しかったですが、実を言うとアプローチで舗装路を走っている時の方が驚きが大きかったです。
とにかく乗り心地がいい。
座っているのにお尻の接地感を感じないような、不思議な感覚です。
グラベルで感じたトラクションのすごさがそのまま乗り心地に変換されているようなもので、これほどのシルキーさはかつて味わったことがありません。
それでいながら巡行スピードも普通に速くて、かったるく感じるなんてことは全くありませんでした。
グラベルバイクだからグラベルに持っていかないと楽しくないのでは?
そんな心配はこのバイクには無用、TOPSTONE CARBONは舗装路でも楽しめます!
先日入荷した105完成車は早々に売れてしまったのですが、近々再入荷の予定です。
このバイクについて興味があるという方は是非店頭でお尋ねください。
今回書かなかったことまで熱く語らせて頂きます。
■11月9日追記