BIKE


CAAD13をフラットバーにしてDi2で組みました

2020.Feb. 2

ちょっと変わったCAAD13(リムブレーキ)のカスタム依頼を頂きました。

・ハンドルをフラットバーにして、Di2で組む。

・シフターは左側だけをつけてシンクロシフトで運用する。

 

MTB用のDi2シフターとロード用のディレイラーの組み合わせは初めてですが、Di2自体は日常的に触っているので今回も楽勝だろうとタカを括っていました。

が、いざ取り掛かってみると意外な罠が。

 

あれ、これエレクトリックワイヤーどこから入れるの・・・?

そう、CAAD13のリムブレーキ版にはエレクトリックワイヤーの入口が存在しないのです!

 

CAAD12には右側ダウンチューブにエレクトリックワイヤー用の穴がありますし、CAAD13ディスクブレーキ版はブレーキホースの入り口の径が大きいのでここから通せます。

CAAD13リムの場合、これらに相当する入り口が無いんですね。

FDやRDの近くには出口が開いているので、まるっきりフレームがDi2に非対応というわけではないんですが・・・

 

ここで安易にドリルを用いたりすると予期できない強度不足を招く可能性があるので、フレームには加工をしないのがベターです。

最終的にはダウンチューブのシフトアウター受けから入れることにしました。

 

とはいえ標準のアウター受けではシフトインナーケーブル用の小さな穴しか開いておらず、エレクトリックワイヤーが通りません。

そこでフルアウターで組まれている別の車種の物を流用しました。

これならエレクトリックワイヤーを通すことが出来ます。

ジャンクションAをこの位置に入れることが出来なくなりますが、その場合はハンドルバーエンドに入れればOK。

もっとも今回はフラットバーなのでジャンクションAは使いませんでした。(後述)

 

エレクトリックケーブルの入り口さえ解決できれば後は組むだけ。

今回はクランクもシマノに交換させて頂きましたが、CAAD12や13をDi2化する時はシマノクランクにするのがおすすめです。

理由は変速機との相性・・・ではなく、BBアダプターにスリーブが付いて来るので、エレクトリックワイヤーとクランク軸が擦れる心配をしなくて済むからです。

アダプターはスギノのBBコンバーターを使いました。

 

フラットバーのバイクをDi2にするときにはこれが必須!なインフォメーションディスプレイ。

単なるギアインジケーターと思うなかれ、3ポートのジャンクションAとワイヤレスユニットの両方の機能を持つ多機能デバイスです。

つまり変速モードの切り替えやBluetooth/ANT+による周辺機器との接続がこれ一つで可能。充電もここから行います。

またE-tubeによるカスタムで、シンクロモード時にFDが動くタイミングで通知音が鳴る様にするなども可能です。

 

ロードのジャンクションAも、いつかワイヤレスユニットと統合される日が来たりするんでしょうか。

早くそうなるといいなぁ。

 

ブレーキレバーは片手で前後のキャリパーを引けるダイアコンペのTECH-77Wという製品です。

ハンドル幅の関係でグリップを切る必要があったので、グリップはESIのCHUNKYにしました。

シリコン製で汚れに強く、クッション性も良好です。

 

全部組付けて諸々の調整が終わったら、シフターの設定を変更して終了!無事に左手だけで変速できるようになりました。

今回のように普段やらない仕様のバイクを組ませて頂くというのは素晴らしい勉強になります。

この度はありがとうございました。

 

キャノンデール横浜ベイサイドではカスタムのご相談を随時承っております。

こんな仕様で組みたいんだけど、可能かな?なんてことがありましたらお気軽にお問い合わせください!



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