2024.Feb. 26
e-bikeのドライブトレインはまめにチェックした方がいいというお話です。
乗っている人なら常々感じていると思いますが、漕ぎだしの時や登坂での強力なアシストはe-bikeの醍醐味。
それはつまり、駆動系への負担が普通の自転車よりも大きいということでもあります。
特にTopstone Neoシリーズに搭載されているBosch Perfomanceline CXは鬼のようなトルクを捻りだすのでなおさらです。
e-bike用のチェーンやチェーンリングは普通の物よりも耐久性の高い造りとはいえ、注油や洗浄を怠っていると摩耗が進行していくことには変わりありません。
当店に入庫するTopstone Neoにも発売初期の車体は摩耗が著しい個体が散見されるようになってきました。
チェーンが伸びているとチェーンリングの消耗も加速度的に進んでいきます。
定期的にチェーンを洗浄・注油、あるいは新品に交換するのはもちろんですが、チェーンリングの歯が傷んでいないかどうかのチェックも重要です。
本格的にダメになるとチェーンが歯に引っかからずに滑ってしまうのでとても危険。そうなる前にチェーンリングを交換しましょう。
そんなわけで補修用のチェーンリングを在庫することにしたのですが、いざ探してみると選択肢の無さにびっくりしました。
Topstone Neoに使われているチェーンリングの歯数は42t。これと同じ歯数の物がまあ見つからないこと。
その上でスパイダーアームやマウントに合致する形状の物となると全くお手上げで、結局は純正と同じFSAのe-bike用リングを手配することに。
この純正リングも国内代理店には常時在庫されておらず、本国取り寄せで入荷に半年くらいかかりました。
同じ歯数の方がいい理由は、Boschのドライブユニットのパワーカーブが純正のギア比に合わせて調整されているためです。
この設定は工場出荷の状態から変える事ができず、ギア比を変えると本来の性能を損なう可能性があるとされています。
型式認定の観点からもe-bikeのギア比は変えない方がベター。
今回Topstone Neo用だけでなく、Quick Neoに使えるリングも仕入れてみました。
38t、104PCD、ナローワイド仕様かつe-bike対応と明言しているチェーンリングはあまり流通しておらず、こちらも割とレアです。
Topstone Neo、Quick Neoにお乗りの方は今一度チェーンとチェーンリングの痛みを点検してみてください。
結構がっつり走っているけどチェーン交換どころか一度も注油をしたことがないなんて方は要注意かも・・・
■FSA e-bike alloy megatooth chainring 1x 104×42 Bosch Gen4・・・¥11,000-(税込)
■FSA e-bike alloy megatooth chainring 1x 104×38・・・¥13,200-(税込)