2023.Oct. 2
ご納車させて頂いたバイクをご紹介する当コーナー。
本日は入手難易度/パフォーマンスともにSS級のレジェンドバイクのご紹介です!
■SUPERSIX EVO LAB71 “Team Replica”
言わずと知れたEFエデュケーション・イージーポストの選手たちが駆る新型Supersix EVO。
LAB71の名が冠されるのは最上位中の最上位グレードである証し。
プロトンの中でもかなり目立つバイクなのでレース観戦ではおなじみですね。
このレプリカカラーは完成車での設定はなく、フレームセットのみの販売です。
完成車は日本に入ってきたのが全サイズ合わせて16台だけだったと聞いていますが、このフレームはどうなんでしょうか。
具体的な数はわからないものの、3色あるフレームセットの中では一番入荷数が少なかったというのは間違いないらしいです。
当店には2本引きあたりまして、その内の1本をご購入いただきました。
ちなみにLAB71は箱もスペシャルです。
当然ですがこのクラスのフレームを軽い気持ちでご購入頂くことはまずありません。
既に完売なので何かあっても代品の手配なんてできませんから、組むときはとんでもなく気を使います。
検品の時も「頼むから傷とか塗装不良があってくれるなよ~」と祈りながら開封するのが常です。
ここで問題があると本当に切ないことになるのですが、幸いなことにこの個体のコンディションはいたって良好でした。
パーツの手配も完了しているのであとは一心不乱に組むだけです。
組めました。
事前にフィッティングをさせて頂いたのでポジション出しもバッチリ。
いやー、最高に決まってますね!
バイクもポジションもイケイケです。
パーツ類もフレームに負けない最高のチョイスをしていただきました。
ハンドルは新型EVO専用のSystemBar R-One Road Bar(いわゆるMOMOハン)。
あのMOMOとのコラボとあって車好きの自転車乗りの注目を集めまくっているハンドル。
その人気は凄まじく、現状ではLAB71とHi-Modの購入者限定という販売制限が敷かれていながら主要なサイズは早々に完売となってしまいました。
(当店でも購入権があるお客様の全員がこのハンドルにアップグレードされています。)
今回は早めに確保していたので大丈夫でしたが、少しタイミングが遅れたら危なかったです。
足回りも気合が入ってます!
ホイールはアメリカンホイールの、いや世界のホイールブランドの最高峰ENVEのSES3.4。
ENVEのラインナップでは最もオールラウンド性の高いホイールで、EVOのキャラクターとも最高にマッチしています。
ENVEホイールを純正採用した限定モデルが過去に出ていたこともあって、なんとなくキャノンデールに良く似合うブランドという印象があります。
タイヤは登場以来勝ちまくっている新型CORSA PRO。
SES3.4はモデルチェンジしてフックレスリムになったので当然チューブレスでの運用です。
リムもタイヤもアンモニアを含まないシーラントが推奨されているので今回はマックオフの製品を使用しました。
そういえばEFもこのタイヤとマックオフシーラントの組み合わせでしたね。あちらのホイールはVISIONですけど。
さすがにプロチームが使っているだけあって相性は良かったです。
コンポーネントはもちろんデュラDi2で決まり。
そしてBBはENDUROの高級セラミックBB「XD-15」を奮発して頂きました!
ボールもレースも最高品質、そしてアンギュラコンタクト採用ということで有名な製品ですね。
このBB、最近自分も使っているんですがまさに異次元の回転性能です。
どちらかというとセラミックBBに否定的な佐藤も納得せざるを得ない性能差がありました。
回転性能の良さもさることながら、カップアンドコーン構造なので自分でメンテできるというのもポイントです。
性能を保つのに高価なベアリングを交換しなければいけない一般的なセラミックBBよりもサスティナブルでエシカルな製品と言えるんじゃないでしょうか。
そんなわけで最高のフレームに最高のパーツをインストールした一台をご納車させて頂きました。
ここまでAwesomeなバイクを組ませて頂く機会はもなかなかありませんので、もしかしたらお客様よりも僕らの方がワクワクしていたかもしれません。
カリカリの軽量パーツは使わず、実用性や耐久性をちゃんと備えたパーツで揃えましたのでガンガンしばき倒して頂きたいと思います。
この度はありがとうございました!